ラフクッキング Rough Cooking

好きなもの食べたい。美味しいもの食べたい。知らないもの食べたい。

「汚れる」機会を減らして気楽に料理したい

僕の兄弟は料理が嫌いです。

理由をいくつか話してくれましたが、一番の理由は「手や台所が汚れるから」だそうです。

 

確かに肉や魚、土のついた野菜を扱うと手は汚れますし、油はねでどうしてもコンロ周りは汚れます。汚れを放置すれば、固着して掃除しにくくなりさらに手間がかかります。この悪循環にはまるとさらに料理嫌いが加速するのは想像に難くないです。

 

そこで、今回は料理で汚れが生じるポイントを明らかにし、そもそも汚れが生じないようにする工夫を考えてみたいと思います。

 

1.手が汚れる

これは手袋をすれば解決します。

キッチン用の厚手のゴム手袋などは冬場の冷水でも快適に洗い物ができるため重宝します。しかし、ゴム手袋は干す場所を確保するめんどくささがあるので、私は使い捨てポリ手袋をおすすめします。

 

2.シンクが汚れる

シンクが汚れるのは3つの理由がありそうです。1つめは料理中に出た生ゴミをシンクに放り出してしまうから、2つめは洗い物の時の汚水を、シンクの壁面や底に放置してしまうから、3つめは排水溝に生ゴミを放置して腐らせてしまうからです。

 

まず1つめの原因の対処法は、買い物のとき貰ったビニール袋か使い捨てのポリ袋を用意し、調理の段階で生ゴミを袋へダイレクトに捨てるようにする事です。こうすると、生ゴミをシンクへ置くことがないので汚れません。

 

2つめの原因の対処法は、「洗った後にすぐ掃除する-①」「汚れにくくする-②」「洗い物をしない-③」が考えられます。①を達成するためのオススメの方法は、コンロ周りを拭くための使い捨てウェットティッシュのようなものがあるのですが、それを使って汚れや残った水分を拭き取りポイッと捨てる方法です。スポンジでシンクを洗おうとすると、洗剤を洗い流さなきゃならず、手も汚れるためめんどくさいです。②を達成するための方法は、コーティングです。1300円程度でamazonで売っているシンク用のコーティング材があります。手順も、軽く洗う→付属のスポンジで磨く→コーディング剤を塗る→乾燥させると、とても簡単なのですが、撥水効果が3年近く持続します。汚れや悪臭の原因となる汚水残りや水垢が劇的に減少するので、一度やっておくのをおすすめします。③を達成するための方法は、食洗機を買う、食器に使い捨てを使用する、食器を減らすことが考えられます。食洗機は言わずもがな、シンクで洗い物をしないのでシンクは汚れません。次に、箸を割り箸にしたり、スプーンはコンビニやスーパーでタダでもらえる使い捨てのものを使用したりして食器に使い捨てのものを使用すると、使用後は捨てるだけなのでシンクが汚れません。最後に、皿に取り分けず鍋のまま食べたり、ワンプレートで盛り付けたりして食器を減らすことで、洗い物の絶対量を減らしシンクの汚れを抑えることができます。

 

最後3つめの原因の対処法は、料理のたびに掃除する-①、そもそも生ゴミを排水溝に流さない-②の2つが考えられます。しかし①は、料理のたびに排水溝のゴミを2つめの対処法で用意してあるビニール袋へ捨てればいいだけです。②について、調理中の生ゴミは2つめの対処法で対策済みですが、問題は食べ残しを排水溝へ流す場合です。特に煮物の煮汁なんかは細かい野菜クズなどが排水溝の網目に残り、なかなか取れなくてイライラします。オススメは、「目の細いステンレス製のゴミ受け」を買い、排水溝上部へセットすることです。よくドラッグストアなどに売っている青い網網プラスチックのゴミ受けは、セットするのが面倒な上に意外と細かい野菜くずを取り逃してしまうので役に立ちません。ステンレス製だと水でガーっと雑に洗うこともできるし、目が細かいものを選ぶと取り逃しが減るので排水溝の汚れを抑えられます。

 

3.コンロ周りが汚れる

これの対処法は、コンロ周りの壁面にラップを貼る-①、テフロン加工の寸胴を使う-②、コンロ周り用の使い捨てウェットティッシュを使う-③です。

①について説明すると、コンロ周りに油ハネ防止のカバーをつけるというのはポピュラーな対処法です。しかし、建物によってはガスの配管などが邪魔してカバーが立てられなかったりします。一方、コンロ周りのタイルやステンレス板張の壁に貼る汚れ防止シートは売っているが、意外と根が張るし、剥がすのに苦労します。そこで、ラップをハルトいう手法を提案します。壁面を掃除した後霧吹きで軽く濡らし、ラップを張るだけで完璧な汚れ防止シートができます。剥がすのもペリッと簡単なのでオススメです。

②について説明すると、油はねの原因は当然調理中のフライパンや鍋から飛び跳ねた油滴です。ここで、鍋肌が高い鍋、すなわち寸胴を使用することで油はねをかなり軽減することができます。テフロン加工の寸胴を使用すれば、フライパンと同じように気安く使えて便利です。③はもはや説明するまでもないです。

 

4.床が汚れる

意外と自炊をしていると床が汚れることに気づきます。刻んだ野菜片だったり、炒め物の残滓が床にこびりついているのを掃除するのはいかにも面倒臭いです。そこで、滑り止め付き養生シートか、新聞紙を雑に床に敷いてから掃除するのをおすすめします。ベラっと床に敷いて料理した後、生ゴミとかを入れたビニール袋に突っ込んで一緒に捨てれば終了です。

 

5.作業台・まな板が汚れる。

作業台には新聞紙、まな板にはラップを敷いてから調理します。使い終わったら生ゴミと一緒に捨てれば良いです。これでまな板はほとんど汚れないため、黒ずみなどの汚れも発生しにくくなります。

 

以上5つの汚れに対してそれぞれ対策することで、そもそも汚れが発生しにくい、発生しても処理に精神を消耗しないシステムを構築できます。

 

どれも一回100均やドラッグストアで備品を購入すればあっという間に取り組めるものばかりだと思います。少しでも面倒くささを解消し、楽しい料理生活を送りましょう。